ぱぴぷぺポップな仕事術

~いろはにほへと~

ルーチンワークな人

仕事をルーチンワーク化して効率的に行うようにすることは重要ですが、そのルーチンワークを仕事だと思っている人はとても残念です。
すべて経験だけに頼っている。決められた形式内でものごと判断するので考える必要がありません。だから、とても楽です。
そこそこのスピードで作業をこなせるので、”できる人”のように見えるから、周りの人からも指摘を受けることが少ないです、そのため成長する機会もないからたちが悪いと言ってよいでしょう。

仕事をやっているように見えても、何年たってもやっていることは同じままです。
何か不具合が発生したとき、原因を見極めて(真因を突き止めて)対策を行い、水平展開を行いますが、このような人は、①原因の見極めができない、②水平展開ができない
ので対策は表面的なもので終わり水平展開も正しくできません。
過去の事例などの”ものマネ”で対策したつもりになっっています。
”マネる”こと自体は悪いことではありませんが、意味を理解したうえで自分が抱えている課題に有効かどうか確認して不足があればさらに工夫を加えることをしないといけないです。
水平展開では、原因を追究していく過程で問題を抽象化して一般解を導くようにすることです。
原因の追究で掘り下げが浅いと抽象化できず本当の意味で水平展開ができません。

例えば、”作業で使用しているピンセットが乱雑に放置されていて汚れている”ことを
指摘された場合、

 ①ピンセットの置き場所を決める

 ②先端の形状や汚れを1回/日の頻度で確認する
 ③他の場所でピンセットを使用している作業についても同様な対策を行う
みたいにやってしまい対策になっていないことが起こる。

 

ルーチンワークは作業、本当にやるべき仕事はルーチンワーク化して作業効率を上げること
まずは、”問題は何か”を整理して理解することが必要。

何を問題にするかでその先が変わってきます。たいていの人はこれを雑にしてしまうから上手くいかないことが多いです。
 ①”乱雑に放置されている”については、作業効率が悪くなる。
 ②”汚れている”については、ピンセットの汚れが製品に付着する。
乱雑に置かれているように見えても実際はその方が作業効率が良いのかもしれません。
下手に置き場所を固定するとかえって作業がやりにくくなるかもしれないが
作業効率が悪くなるを問題にすれば、ピンセットを他の用具に変更するとかピンセットを使用しない作業方法にするとかの改善も考えられます。
ルーチンワークで処理する人は、”乱雑に放置されているから汚れる”と考えるから作業効率に関してはお構いなしで置き場所を決めてやればすべて解決すると思うのかもしれない。
そもそもなぜピンセットが汚れるのかを考えないといけない。汚れるメカニズムを確認するということ。
作業周辺が汚いのか、汚れた製品が流れてきてピンセットが汚れるのかなど原因はいろいろ考えられます。
根本的なところから確認して対策しないと対策の意味がありません。
仮に作業周辺が汚いとしたら、水平展開もピンセットの使用に関係なく対策を展開する必要が出てきます。
原因を深堀りして一般解を導き水平展開をすれば似たような問題はその時に対策できてしまいます。
それをやらないから次から次に問題が繰り返されるということに気が付いていないのが、とても残念です。

 

・まとめ
ルーチンワークな人の仕事
 ルーチンワークが仕事だと思っているけど、それって作業だよ。
 それだけやっているのであればアルバイトでもいいよね。
 ルーチンワークを何年やっても成長しないよ。
 
本当の仕事は
 ルーチンワーク化されていない作業をルーチンワーク化すること。
 ルーチンワークの中に潜むムダや不具合を問題にして課題に落とし込むこと。
 課題の対策は、一般解に昇華させて水平展開を行う。
 このようにすれば100倍速で作業の改善が進んでモグラたたきゲームから解放される。