仕事ができる人は自分で仕事を作っている
「仕事が出来る人」の定義は、成果を上げている人、仕事が早い人など、いろいろあると思いますが、ここでは自分で仕事を作ることを取り上げてみたいと思います。
ここで言う仕事を作るということは問題を定義して課題に落とし込み、対応策を検討して実行していくということです。
実は、できる人にとっては以下に述べることが仕事であって、それ以外のやることがわかっていることは、ただの作業なのです。
作業も大切ですが、作業だけやっていても本当の意味で成果をだすことは難しいです。
(1)問題を定義する
・何を問題にするか
単に不具合の現象を問題にしてしまうことが多いのではないでしょうか。
表面的なことを問題にして対策しても根本的な改善はできません。
効果が出ないか良くても対処になってしまいます。
Why(なぜ)と自問しながら問題を掘り下げていくことが大切です。
2回、3回、できなければ最初は1回でもいいからWhy(なぜ)と自問するように心がけます。
・仮説をたてる
Why(なぜ)と考えても明確な答えが出てくることは稀です。
わからないことだらけで前に進むことが困難な時は、仮説をたてることが有効です。
仮説には前提条件が含まれているので、条件を振りながら検証していきます。
それを繰り返しながら精度を高めていくようにします。
・考え方の癖
以上のことは、考え方の型として何度もやっていくことで自然にできるようになります。
癖になってしまえば、自発的に問題は何か、それはどうして起きるのか、・・・と
考えるようになります。
仕事ができない人はいつまでたっても、「●●だからできない」と考えてしまいます。
このような考え方の悪い癖は、少し意識するだけで正すことができるので是非やってみてください。
(2)課題に落とし込む
・ゴールを決める
ここで重要なのはゴールを決めることです。
どのような状態になれば完了なのか明確にします。
要するに明確な目標を設定するということです。
形容詞を含んだ曖昧なゴールではなくて出来るだけ数値化することを心がけます。
数値化すると何が良いのでしょうか。
ゴールが数値化されているということは途中経過も数値で評価することになります。
ですから、PACAを回す過程で精度が格段に良くなります。
精度が良ければ早くゴールにたどり着けます。
(3)対応策を検討する
実現可能なことを素早く実施するように心掛けます。
実現可能なことというと、自分ができることだと勘違いする人がいます。
対応策を検討する初期の段階では、技術的なことやコストなどの制約をあまり狭めない方がいいです。
100%無理なことは省く必要が合いますが、いろいろなアイデアを出して優先順位をつけて実行していった方が効率が良くなります。
・計画をたてる
対応策を検討したら必ず計画を立てましょう。
計画はゴールまでの道筋になっている必要があります。
まず何時迄に何をやって、次に何、その次に何、…とゴールまでのアクションを確認しながら時期を大雑把でもよいので決めます。
それを関係者で共有してください。
仕事は自分一人で完結することはありません。
必ず、複数の相手が存在します。
計画を共有することで、その相手が動きやすくなります。
(4)実行
目的意識を持って行動するように心がけるのが重要です。
いつのまにか対策の実行が目的になってしまっていることはよくあることです。
目標を達成しようという意欲や意識がゴールにたどり着けるかどうかに大きく影響します。
グリッド(やり抜く力)と言われています。
途中で放り出さない人は誰からもプロと認められます。
・人を動かす
仕事は自分一人で完結することないので必ず誰かに動いてもらう必要があります。
そのために、計画などの情報を共有することは前に述べました。
その他にコミュニケーションスキルなどの様々なスキルが必要かもしれませんが
自分の”やる気・本気度”が相手に伝わって初めて本当の協力を得ることができるものです。
人を動かすのも、グリッド(やり抜く力)ですね。
まとめ
やることがわかっていることは単なる作業で、成果を出すのは難しい。
「仕事ができる人」は自分で仕事を作っています。
”仕事=やること”を自分で決めて・計画を立て・人を動かしながら成果を出しています。
ここで一番大切で難しいことは、「何を問題にするか」です。
「何を問題にするか」で成果の大きさが決定されます。
問題を特定するには、Why(なぜ)と自問して仮説を立てることをやってみてください。
そして、グリッド(やり抜く力)です。
ゴールまでの道のりが遠かったり険しかったりすることもあると思いますが
「最後までやり抜く」という意識を忘れないでください。
途中で休んでも、やり抜く気持ちがあって諦めなければ必ずゴールにたどり着けます。必ず。