自分で課題を設定して締め切りを守る
正しく目標を設定することは、仕事の成果を上げるためには重要なポイントです。
でも、自分で課題を設定できる人は案外少ないようです。
上司や先輩などからの外部から課題と期限を与えられて何も疑問を持たずに目標を設定する。
こんな感じで何年も会社で仕事をしている人がとても多いと思います。
一流の人は、外部から課題を与えられても、そこからさらに深堀して真の問題を考えて目標を設定していると思います。
どのような視点で深堀していくか考えてみましょう。
目標と現状のギャップを把握する
多くの仕事には、前任者がいたり、過去に既に行われたりしています。過去に作られた資料やデータが残されていたりすることも多くあります。
以前に設定した目的を把握するとともに目標と実施した結果のギャップを確認します。そのギャップをどのレベルまで改善すべきかを考えることで目標が具体的なものになります。
仕事の背景との整合性を確認する
組織の役割・ビジョン、プロジェクトの目的・目標、仕事が設定された背景との整合性を確認します。それぞれの仕事は、組織の役割・ビジョンの達成やプロジェクトの目的・目標を達成するために存在します。
仕事の目的・目標は、そうした上位の目標との整合性を確認することで、はっきりしたものになっていきます。また、その仕事がなぜ設定されたのかを上司や関係者に確認することで、目的・目標を明確にすることができます。
現状のレベルを確認する
何らかの問題・課題が認識されているために生まれた仕事であれば、その状況や現状のレベルを把握していきます。その状況やレベルをどこまで改善するのかを考えます。
目標(到達レベル)を設定していく際、現状の確認は極めて重要になります。現状を把握せずに目標を設定してしまうと、正しい目標設定ができなくなる危険があります。
目標設定をするときに、今どこにいるのかがわからないと、目標が高すぎたり、低すぎたりしてしまいます。
予算や納期など、制約条件を確認する
ほとんどの仕事には、何らかの制約条件があります。何でも自由にやっていい、ということはまずありません。仕事の目標(到達レベル)の設定のためにも重要なことは、そうした制約条件を確認していくことです。
例えば、予算や納期など、すでに設定されている目標の要素はないか。また達成すべき目標レベルが上位方針に設定されていないか。法規やルール、安全、環境、コンプライアンスなど、目標に考慮する必要はないかを考えます。
目標(到達レベル)を明確にしていく際には、こうした制約条件を確認しておくことが大切です。
このようにして、課題・達成すべきことを明確にして目標に落とし込んでいきます。
自分の頭で考えて自分で課題と目標を決めて自分で締め切りを設定します。
「自分で設定した課題を、自分で締め切りを決めて、それを守る」簡単なことですがなかなかできない。
自分で決めたことだから、さぼろうと思えばいくらでも先延ばしができる。
先延ばしの言い訳なんかいくらでも言える。
でも、これができるかどうかが一流に近づけるか、それとも二流三流のままかの違いだと思います。