ぱぴぷぺポップな仕事術

~いろはにほへと~

「無知の知」について

やり方や手順を知っているだけで「わかっている」と勘違いしている人、周りにいませんか。

”わかっている” と言っているのにやらない(できない)で頭を抱えている人のことです。

「なぜそのやり方なの?」「なぜそれをやる必要があるの?」と質問しても何も答えられない。

どこかで見たり聞いたりしたことがあるような ”かっこいいスローガン” を振りかざしているような人に多い気がします。

自分では、”完璧な目標、完璧な計画” だと思っているのかもしれないけど、目的・目標が曖昧で傍からは何をやりたいのか全く理解できない。

 

私は、”知らないこと”、 ”見えていないこと” を認知することは非常に難しいことだというのを体験しました。

10年くらい前に健康診断(人間ドック)で、”視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)” だと診断されました。

”何だ、それ” と思いながら眼科で再検査を受けてドクターから ”やっぱり見えていませんね” と言われました。俗に言う緑内障です。

私はその時、ドクターが言っていることを理解できませんでした。

心の中で、この人は何を言っているんだろうと呟いていました。だって見えている(見えていると思っていた)から。。。

 

ドクターは、視野検査の結果を見せながら盲点のことや見えていないことを示すデータを説明してくれました。

これにはかなりショックを受けました。

緑内障である(視野が欠けている)”ということよりも”見えていないことがわかっていなかった”ことがショックでした。

その後で緑内障のことや簡易的な視野チェックの方法などを調べて見えていないことを自分で確認しました。

人の目は2つあるので盲点など片方の目で見えていないところはもう片方の目の映像を合成するから見えていないことがわからない。

また、視野が欠けている方の目だけでも、見えていない部分の周辺の映像で脳が勝手に補完してしまうので余計に見えていないことに気が付きにくいことを理解しました。

その時に世間でよく言われている ”見える化” の重要性を理解したような気がします。

そして、見えていないことを意識することで”見えていない”ことが、”見える(認知できる)” ようになることも発見しました。

でも、意識している時だけです。意識していないと脳がうまく処理してくれるので全くわかりません。

そのおかげでストレスは全然ないですが、自動車の運転などはとても危険ですよね。そのような時は意識するようにしています。

 

知識についても、これと同じことが言えると思います。

自分は、わかっていないかもしれないと常に意識することが大切ですが、意識しない方がすごく楽なので無意識に思考停止状態に陥ってしまいます。

”なぜ、そうなのか”、”なぜ、それをやるのか”、”なぜ、…”というように自分に問いかけて分からなければ、”わかっているつもり”になっている可能性があります。

(”昔からこのやり方でやってきたから”なんてのは答えになっていないので注意)

それは、”見えていない” のに ”見えている” と思い込んで自動車を運転しているのと同じです。

場合によってはとても危険です。

 

また、わかっているつもりになっていると、それ以上の成長は期待できない人になってしまいます。

その時に分からなかったり理解できないことがあっても仕方ないですが、それを意識できる状態にしておくことが重要です。

意識できる状態にしておくと、後で ”あの時のことはこういうことだったんだ!” という瞬間が来るはずです。

 

まとめ

題目の”無知の知”については直接触れていませんが、自分の体験を交えて”無知の知”について考えてみました。

・人は”見えていない ”わかっていない” ことに気づきにくい

・たとえ自覚できていても常に意識していないとそれに気づけない

・”わかっていない” ことを意識するには確認も兼ねて ”なぜ、…” を自分に問いかける

・わかっていないことに気がついたら、わかっていないことを意識できるようにしておく

 メモや日記などに ”わかっていること”、”わかっていないこと” を記録しておくなど。

・意識できるようになれば、”わかっていない”、”見えていない” ことが認知できるようになる

あとは、質問したり新たに学習すればいいわけです。