ビジネス講座 ~初歩の初歩~:話し方の基本
話し方の基本
印象の良い話し方
まず相手が話を聞いてくれるような印象の良い話し方を目指す。
印象の良い話し方に必要なのは
- マインド:話し人の人柄、何を伝えようてしているのかといった話題、どのように伝えようとしているのかの誠意などで、印象で感じる内面的なもの。
- スキル:「明るくはっきりした声」や「わかりやすい スピード」などは、練習によって改善させる技術的なもの。
上手な話と下手な話はどこが違う?
上手な話
- 話の目的:言いたいことが、はっきり伝わってくる
- 話の組立て:簡潔で、5W2Hをきちんとおさえている
- 話し方:落ちつたなかにも抑場があり、メリハリがきいている
- 相手の立場:相手に合わせて、話のテンポや言い方を 変える
下手な話
- 話の目的:何を言おうとしているのか、はっきりしな い
- 話の組立て:ダラダラ長話しがつづいたり、同じことを繰り返したりする
- 話し方:一本調子で、語尾がはっきりしない
- 相手の立場:相手の事を無視して、一方的に話す
話し方の基本姿勢
話し方の基本を守って、相手に効果的に伝えなければならない。
話すときの基本的心構え
- 何を話すのか:話の目的をはっきりさせる。目的がぼ やけると、相手はポイントがつかめない。
- どういう順序で話すのか:相手によくわかるよう順序 だてて話す。順序を間違えると聞き手は理解しにくい。
- どういう表現で話するのか:必要なことを、簡潔にま とめて話す。無駄なことを付け加えると、聞き手の集中が薄れる。
- どういう話し方をするか:話していることが相手に伝 わるように、聞き取りやすいスピードを心がける。
- 話す相手は誰なのか:礼儀正しく誠意のある態度で話す。相互の信頼関係がないと、話は相手の心を動かさない。
わかりやすい話し方のポイント
- 目的 :話のテーマがはっきりしている
- 準備 :事前に話す内容を整理しておく
- 音量 :聞き取りやすい大きさの声で話す
- 速さ :1分間に300字くらいが適度な速さといわれている
- 抑場 :大事なところはしっかり力を込めて話す
- 間の取り方 :聞き手の理解を確かめながら話す
- 発音 :口を開いて、一語一語はっきり話す
- ことば :相手によくわかることばを使う
- 態度・表情 :礼儀正しく、明るい表情で話す
感じの良いことばづかい
相手に対するエチケット
- 肯定表現 :ことばのちょっとしたニュアンスのちがいで、相手に良い感じを与える
肯定表現「あの人は個性がある」
否定表現「あの人はクセがある」
- クッションことば :その場の状況に応じて、思いやりのことばや婉曲的なひとことを加えて、相手に良い感じを与える
例「明日、ご足労ですが、もう一度おいでください」
- 丁寧な言いまわし :丁寧な言いまわしは、相手に対する敬意を示し、良い感じを与える
- あとよし言葉 :悪いことと良いことを一緒に話す場合は、あとに良いことを伝えると感じがよい
例1「彼女はハキハキしているけど、仕事が遅い」
例2「彼女は仕事が遅いけれど、ハキハキしている」